2023/09/29
家づくりのすゝめ『住宅ローンの勉強いつするの?今でしょ!』
こんばんは。
川原です。
球磨郡水上村出身 44歳 4人家族
宅地建物取引士/住宅ローンアドバイザー
先日は毎年恒例となりましたコムハウスプレゼンツ『秋祭り』が開催されました。
夕方5時からの始まったお祭りですが、風が心地よく流れ、その流れに乗って届いてくるのはキッチンカーからの美味しそうな香りと、熊本発のシンガーソングライター、チャオビーさんの歌声。
ラムネ早飲み大会や、抽選会もあり、多くの方々に楽しんでいただけたようで嬉しかったです。
特に、子供たちに楽しんでもらいたいという想いも強かったので、子供たちの笑顔もたくさん見れて何よりでした。
また来年も開催致しますので是非お気軽にお越しください(^^)
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ということで、今回のお題は・・・
『住宅ローンの勉強いつするの?今でしょ!』
という内容でお届け致しますm(__)m
ある平凡なマイホームを考える夫婦の会話シリーズ
『住宅ローンの勉強いつするの?今でしょ!』編
パパ『んんん~、むむむむ~』
ママ『朝からなに唸ってるのよ』
パパ『いや~、こないだ住宅ローンの金利の話題になってたから、ちょっと気になって色々調べてたんだけど、調べれば調べるほど結局どの住宅ローンを選べばいいかよくわからなくなってきてね・・・』
ママ『だから昨日もYouTubeでなんか難しそうな動画見てたんだ』
パパ『そう!でも、こっちがいい!って言う人もいれば、あっちがいい!っていう人もいて、話を聞いても、どっちも、確かにな~って思っちゃうんだよね・・・。だから結局どっち???ってなってしまう・・・』
ママ『SNSとかWEB情報あるあるよね(笑)』
パパ『そう、なんかその時は、これだ!って感じるんだけどね(笑)』
ママ『でも大体そんな情報って最後に、自己責任で!って言葉がでてくるよね』
パパ『そう、結局は自分で決めるしかないんだよね』
ママ『自分たちのことだしね、WEBの情報は参考にしても鵜呑みにするなということかな・・・』
と、今日も夢のマイホームに向けて絶賛夫婦会議中。。。
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という事で今回の家づくりのすゝめは・・・
『住宅ローンの勉強いつするの?今でしょ!』
というタイトルでお届けしたいと思います。
H先生の名言からインスパイアされたようなタイトルとなってしまいましたが、今回は住宅ローンの勉強についてのお話。
家づくりは、土地・建物・資金、この3項目で成り立っています。
なので、この3つをバランスよく考えていかなければならないわけです。
今回は、その中の資金のお話になるわけですが、家づくりの資金=住宅ローンor現金(自己資金)ということになりますので、家づくりの資金を考えるという事は『住宅ローン』を考えるという事になります。
*自己資金の場合にも色々考えることはありますが、今回は割愛致しますm(__)m
そんな住宅ローンですが、これがなかなか奥が深く、固定金利がどうだ、変動がどうだ、金利が上がった、下がった、という部分はあくまでも表面的な事であって、それを知ったからと言って住宅ローンを勉強したとはなりません。
という事で、今回はそんな住宅ローンの勉強をするポイントをお話していきたいと思います。
さすがに話が長くなるので、数回に分けてお話していきたいと思います。
第一回目は『返済負担率』というお話。
①返済負担率とは?
以前のブログでも出た言葉『返済負担率』
ブログ家づくりのすゝめ『住宅ローン。自分かいくら借りれるの?』
ざっくり、会話風にご説明しますと・・・。
銀行員さん『お客様のご年収ですと、4000万円くらいは借り入れ可能なのですが、今現在、お車のローンと分割払いのカードローンがございますので、借入可能額は3500万円ほどとなりますね。』
という趣旨のお話になるのが『返済負担率』です。
返済負担率の計算には正確な情報が必要で、それ次第で結果が大きく変わってくるので注意が必要です。
そしてこれは全ての金融機関に該当します。
貸す側の立場になって考えてみれば当然ですよね。
その方が返済に困るような額は貸したくありません。
逆に考えれば、金融機関側からすると、これくらいの返済であればこの方の年収であれば無理なく返済していけるはず。という金額になるわけです。
例えば、銀行さんがこれくらいは借り入れ可能ですよ。と言われた額(月々返済)を見たときに、
え~!こんなには無理~!
となったら、それはもしかすると、借入額の問題ではなく、家計の問題である可能性も高いわけです。
履歴の残る借り入れ以外の家計の出費までは返済負担率の計算に含めることができないので、この辺りは自己判断が必要になりますが、その時は、借入額を上げる下げるのお話の前に、まずは家計の見直しをすることが優先かもしれません。
なので、家を建てる前に家づくりに関するFP(ファイナンシャルプランニング)のお話を聞いておいた方がいいという事になるわけですね。
②返済負担率の目安
では、その目安となる『率』はどれくらいでしょうか?
細かくは金融機関によって異なりますが、基本的には
年収400万未満で30%以内
年収400万以上で35%以内
です。
例えば、借入額4,000万・期間40年・返済負担率計算金利2%(この言葉を憶えておいてください)とした場合
月々121,130円。年間での返済総額は1,453,560円。
年収390万の場合。1,453,560÷3,900,000=0.37(37%)なので返済負担率オーバー
年収450万の場合。1,453,560÷4,500,000=0.32(32%)まだまだオーバー
年収500万の場合。1,453,560÷5,000,000=0.29(29%)クリア!
しかし、車のローンが月々20,000円ある場合には・・・年間返済総額240,000円。
今回の住宅ローンと車のローンを合わせた年間返済総額は1,453,560+240,000=1,693,560円。
これを踏まえて改めて返済負担率を計算すると、1,693,560÷5,000,000円=0.33(33%)
という事で、返済負担率オーバー。
となるわけです。前段で、正確な情報が必要だと書いた理由がお分かりいただけるかと思います。
車があると住宅ローンが借りれない!的な話を聞かれたことがある方も多いかもしれませんが、正確には、借りれないんじゃなくて、借入額が少なくなってしまう。
という事です。
返済負担率の計算はあくまでも年間収支での計算になります。
住宅ローンの借入期間は35年、40年という長い期間ですが、車は大体5年が多いですよね。
なので、借入額自体は少なくても、年間での返済総額はかなりの影響を与えてしまうのです。
また、WEBの情報の中には、返済負担率は20~25%以内が理想!と記載があるものも多いですが、正直、現実的な内容ではないです。
当然のことながら借入額が少ないに越したことはないわけです。
返済だけの事を考えれば、より安全であることも間違いありません。
でも、現実、土地から買って、家を建てて、という計画で20~25%の返済負担率で成り立つという状況はかなり稀だと思います。
それでいけるのであれば、そりゃ嬉しいけど・・・あり得る?という感じです。
あまり現実的ではないことを検討するは重要ではありません。
WEB情報あるあるですね。
③返済負担率の注意点
少し前に赤字で書いた『返済負担率計算金利』という言葉がありましたが、ここが要注意ポイントです。
この金利設定が金融機関(保証会社)によって差があるのです。
一般的には住宅ローンの金利よりも高く設定されている場合がほとんどです。
高めの金利で計算することで、実際の返済計画の安全性が向上するからです。
ただ、中にはとにかく借入額を上げるために、この返済負担率の計算利率が低い金融機関(保証会社)を狙って計画をする業者(営業)もいます。
色々な事情のお客様がいらっしゃいますので、その事情次第では間違ったことではありませんが、多くの場合が、かなり無理した計画になっていることが多いです。
安全な返済計画は、できれば本来、FP(ファイナンシャルプランナー)さんも含めて一緒に長い目線で検討すべきことです。
そこまでせずとも、ある程度安心な返済計画ができている方は良いと思いますが、ただ、単純に借入額を増やすためにこのような計画を進めてくる業者(営業)が提案する計画には要注意です。
④最後に
返済負担率が低ければ低いほど、月々返済の安全性は高まります。
しかし、夢のマイホーム。色々とやりたいことも、必要なこともあるわけです。
返済負担率の数字だけに囚われずに、ご自身の家づくりの計画と家計の状況をしっかり考えながら計画を進めていくことをお勧めします。
どんな家づくりもこの土台の上に成り立つものだと思います。その土台をしっかりとしたものにするために、勉強しましょう。
自分ではなかなか勉強のきっかけをつかめないという方も多いかと思いますので、その時はご相談下さい。
取って食ったりしませんから・・・。
ということで、今回の家づくりのすゝめは以上になりますm(__)m
皆様、また次回お会い致しましょう・・・m(__)m
『家づくりのすゝめ』はyoutubeもありますのでよかったらご覧くださいm(__)m
そして、よければチャンネル登録とグッドボタンを何卒、何卒よろしくお願い致しますm(__)m
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