4月になりました。

卒業、入学、入社をむかえ新しい環境に飛び込む方々も多い季節です。

新しい世界に身を置くことでの、期待や不安が入り混じった心境なのではないかなと想像します。

子どもも高校生くらいの年頃になると

親とは生きた時代や考え方が異なる世代。

生まれた時からデジタルツールを使い、私たち世代とはまるで違った環境で育ち、身を置き

生きて行こうとしているよう思えてしまいます。

人によって個人差はありますが、彼らはもうきちんとした考えを持っています。

ここで見誤ってはいけないのが

自分の考えを人に上手に伝えられる人もいれば、苦手な人もいるということです。

まだまだ世の中での経験値も高くないですし

今までの学校生活という限られた世界の中で、自分の考えに自信が持てないことも多いでしょう。

大人から「そんなことやってもダメだよ」と言われたらそうかなぁと思ってしまいますね。

実は私もそのひとり。

高校生の時、卒業後の進路を決める時

自分は何に興味あるかなと考えた結果、心理学って面白そうと思いつきました。

そのことを担任の先生に伝えると、心理学では就職できませんよ!

とあっさり言われてしまい諦めた経緯があります。

当時の私は自信もなく、大人を説得する力も熱意もありませんでした。

結局、大人から勧められた文化系の学科を専攻し進学したのです。

後になって思えば、根拠もなくただ漠然と将来を考えていた私。

現代のようにSNSのない時代。

世の中のことを知り、いろいろな世界があっても興味を持てるような空気は私の周りにはありませんでした。

情報を取れるとしたらテレビのニュースや新聞、本を読むくらいでしょうか。

大人に堂々と言える自分の意見などありません。

しかしながら伝えられてないからといって、その気持ちにダメ出しをしては、

せっかくの想いを潰してしまうことにも、なりかねません。

親の世代も今を生きるのに必死です。

子どものこと思いやる余裕がないという時もあるでしょう。

子どもたちの「頼りたいサイン」を出しているのを見逃してしまうこともきっとあります。

実は親だって、確信や自信はないのです。

ただし、子どもも「正しい答え」だけを聞きたいわけではないと思います。

一緒に考えたり、、ただ耳を傾けるだけでも嬉しいのかもしれませんね。

時代は違えど、同じようなことで悩んでたことあるよぉ

と大人から言われたら距離はグッと縮まります。

人は自分をわかってもらいたい願望があるので

SNS上でも同じ悩みを持つ人やコミュニティを探して繋がろうとするわけで

それが身近な大人や、親に向かわないのは

理解してもらえないという諦めと心配かけたくないという優しい?子ども心なのでしょうか。

頭ごなしに反対され、こごとを言われるのも正直うっとうしいと思っていると思います。

全く先入観のない第三者の方が気楽に話せるということも確かにありますし(汗)

サポートする=口出ししない

これは大変難しいことなのかもしれません。

ついつい口出してしまいたくなりますもんね。

でも、口出しとアドバイスもイコールではないと思います。

口出しは相手の考えをさえぎったり、否定してしまうイメージがあります。

アドバイスは、高い経験値からのやり方、考え方を伝え導くこと。

子ども側もそこから何を受け取り自分のやりたいことに活かしていくかは、その子次第です。

そこで自分でどう考えてどう自分のものにしていくかは、本人にしかできない作業です。

幼い頃、その子を観察し見守ってきた自負があれば、もう信じるしかないです。

これまで親である私たちは、子どもたちに背中を見せてきました。

ここからは、親である大人である私たちが彼らの背中を見る立場になります。

押すべき時には押し、支えるべき時はしっかりとサポート側に徹することが大切だと感じています。

これから益々、時代は変容し私たち大人の今までの経験が役に立たないことも多いなと痛感する日々。

ただ人が人である限り、愛情という変わらないものもあるはず。

不安定な彼らのこの先の歩みが、どうか確実なものになりますように。

ただただ愛をもって応援だけは惜しまずにしていきたいのです!

 

 

 

karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
インテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし
親として学んできたことや、子育ての環境への考えを
パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を出版。
作画は画家であり絵本作家の松田奈那子さん。