お家の読書する時に使っている読書灯についてのお話です。

まずは、リビングルームのソファ横のフロアスタンド。

このフロアスタンドは、イタリア製のミケーレ・デ・ルッキのデザイン。

イギリスとはひと味違う、イタリアの現代的デザインですね。

角度をつけるのに滑車、ワイヤーが使われています。

一般的にシェードは光をやわらげる布やガラスなどが多いのですが

これはアルミ素材のwork系で作業灯のよう。

インダストリアルの文脈が感じられますね。

実はここは主人の特別な場所。

いつも必ずこの定位置で読書。

仕事でのアイデアを練ったりするのもほぼここです。

その姿は我が家では、もう定番となっています。

シェードに取手がついていて、スムーズに手元に動かすことができるのも、主人は気に入っているようですよ。

角度を変えて壁にバウンスさせ、間接照明としても使えますよね。

 

そして、こちらはベッドルームのフロアスタンド、ベストライト。

バウハウスの影響をうけた1930年代〜のものだそう。

「リビングのイタリアのフロアスタンドは軽快なイメージだけど、これは機関車みたいな重量感があるよね。

アームは鉄のメッキでシェードは塗装が施されていて、、、」

と、嬉しそうに語るモノ好きの主人。

2001年、彼が最初にデンマークに行った時に買ったものらしいです。

なんと、記念すべき一品ではないですか!

その頃私は子育てに追われ、仕事から少し離れていた時期で

そんな話を聞いたことがなかったので、へぇ〜〜と感心することしきり。

そういえば、当時は海外へ買い付けのため家を留守にすることが多く

ワンオペ育児が大変だったことを思い出しました。

が、とはいえ2人の息子と3人生活になると

私はけっこう家事をサボり、ちょっとお高い焼肉弁当や鰻とか出前して

ゲーム三昧の子どもたちと取説片手にステージをクリアしていくのに付き合って

それはそれで楽しかったなぁ、なんて。

話がそれましたが、この2台のフロアスタンド

アームタイプなので、使い勝手がいいです。

サイドテーブルを置くスペースがないとところでは特に活躍してくれます!

さて私といえば、読書する時間帯はどうしても就寝前が多く

ベッドサイドにあらかじめ取り付けられたランプを使っています。

リーファーというデンマーク製のウォールライトです。

壁付けなものにしては随分小さく、珍しいようです。

首の部分が動くので、左右に傾けることができます。

お家を建てた時からこの状態なので

もう18年近く首をかしげながら、私の読書に付き合ってくれています!

写真で伝わるかどうかですが、少し無機質なグレー色で

木製のベッドへッドと壁に取り付けたサイドテーブルとの配色バランスが良く

異素材の組み合わせもとても好きなところです。

 

最後に、軽量でフットワークが軽いこのランプ。

必要とあらば、フレキシブルにどこの部屋にでも呼ばれたところに出向いている、マルチプレーヤー。

なにしろ軽いので家中を自由に移動しやすく

来客があったり、息子たちが帰ってきたりした時には

あちらからこちらの部屋へと移動しながら生活してます(笑)

1950〜1960年、ミッドセンチュリーモダンですね。

黒鉄、真鍮などの異素材の組み合わせがこの時代の特徴であるようです。

1990年代にアメリカ、ロサンゼルスのフリーマーケットで購入しました。

てっぺんのツマミは、木製。

プラスチックのようなシェードもやけがなく状態はいいです。

アームの一部が真鍮色になっているのもいいでしょう。

こうしてあらためてランプを見てみると、それぞれ特徴がありますね。

時々遊びにくるお孫ちゃんたちは、珍しがって触ってみたくなるようで

でもスイッチがすぐに見つからず、困っている様子が愛らしいのです。

ランプたちを下から覗いては、あれこれとスイッチらしきところを押したり、引っ張ったり回したりいろいろ。

リモコンで、ピッとはいきませんからね。

今回は読書灯のお話をしましたが、紙媒体ではない方も多いですよね。

PCやスマホで読むのに照明はいらず、時代はどんどん変化して

生活様式にも影響し、人の考え方もさらに変化して行くのでしょうか。

便利になっていくのは嬉しい!

けど、もう充分便利なような、、、いろいろ考えさせられます、はい。

 

 

 

 

karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・代官山のインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし
親として学んできたことや、子育ての環境への考えを
パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を出版。
作画は画家であり絵本作家の松田奈那子さん。