今回はヴィンテージのサイドテーブルにまつわるお話です。

出会いは都内の仲良くしていた知人のアンティーク屋さんの店内。
天板がクローバーの形をしていて、かわいい!
と、私は一目で気に入りました!
サイズも円形に例えると60㎝とコンパクト。
イギリス、1800年後半から1900年前半位の
ビクトリアン時代のものと思われます。
ソリッドオークで、全て手彫り。
電動機械のない時代に作られているので
カンナとノミで、仕上げられているそうです。
小さなテーブルなのですが、とても重厚感があるのです。
このサイドテーブルを購入した理由のひとつとしては
その頃大好きだった「不思議の国のアリス」に登場する
トランプの兵隊のイメージから
私にしては珍しく、トランプ柄の小物を集めていて
それもあってか、クローバー型の天板に惹かれたのかもしれません。
当時のテーブルを使っている様子がないかと
古い写真を探していたら こんな写真が見つかりました(笑)

子どもがこんなに小さい頃(1歳未満)から使っているので
もう30年以上もたっていることにあらためて驚いています!
当時はスマホなどない時代。
今のように気軽に写真におさめることをしていなかったので
わざわざ家の中を撮影することもなく
したがって良い写真がありません。
詳細をお伝えするのには、拡大するしかないです!

と、やってみましたが、それでもかなり見えにくいですね。
申し訳ありません、、、
では、現在はどんなふうに使っているかといいますと
なんと、このテーブルの上にはお仏壇が置かれているのです(汗)
さすがにその写真を撮るのはどうなんだろう?
と、撮影するのをためらいまして、、、やめておきました。
しかしながら、このお仏壇
主人が自分でデザインしたオリジナルなのですよ。
いつもの家具デザインの延長で
我が家のインテリアにも合うものを、と作っちゃいました。
60㎝のクローバー型天板のテーブルにのせられるくらい
そんなサイズのお仏壇なので持ち運びも楽々
出来上がった時には、主人の実家に車でせっせと運び
完成したよー
と、義姉たちにお披露目したのです。
これがなかなか家族の中でも大好評でして、、、
宗教的、一般常識的にどうなのかと言われれば
どうなんでしょうか? と言わざるをえませんが
親族一同大変喜んでいましたので
良かった良かった! となっています。
愛する我が息子のデザインしたお仏壇ですから
きっと亡き義父母も喜んでいるはず!
そんなスペシャルなお仏壇を
この歴史ある、趣きあるテーブルがしっかりと支えております!
イギリス産まれのこのクローバーテーブル
国を超え、時代を超えてこの日本で
お仏壇と、私たちと共に暮らし
今、この現代にしっかりと息づいています。
が、これから先はどうなって行くのでしょうか。
そんなことを知ってか知らずか
次なる世代の息子たち。
家具インテリアとは違う世界で生きていますが
おそらく脈々と想いは伝わっている!
はず。
はずです。
信じてるからね。
ね。
karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・代官山のインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし
親として学んできたことや、子育ての環境への考えを
パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を出版。
作画は画家であり絵本作家の松田奈那子さん。