息子たちがまだ10代の頃、何気ない会話の中の言葉に
耳の痛い思いをしたり、ハッとさせられたりすることがありました。
彼らは思った以上に多感で
大人たちを冷静に見ていることに驚いたものです。
当時は苦笑しながらも、主人から「記録しておくといいかもね!」
と言われたのを真に受けノートにメモしていたものを
『思春期語録』としてまとめてみました。
いざブログを書いてみると
息子たちに忖度し公開をためらいます(笑)
が、もうすっかり大人として生きている彼らですから
「そんなこと言ったっけ?」
と言いながら、きっとお許しは出そうです。
その頃のエピソードも交えながら、ご紹介していきますね。
世間知らずの未熟な少年たちのたわごとと
受け止めていただいたら嬉しいです。
【感謝を伝える】
自分を応援してくれる人には最大の感謝を表す。
言葉にして伝える。
(親に不平不満を言う友人に対して)それが受験であれなんであれ
全力で支えて応援してくれている親に冷たくしたり
反抗したりするのはおかしい。感謝をしなくては。
ー16歳ー
2人の息子の10代の頃の夢といえば
長男はサッカー選手になりたい!
次男はパルクールを生業としたい!
と豪語。
どちらも未成年である10代で
その夢を追うことは
親の協力なしにはできないことを
強く理解していたと思います。
のちに長男はフットサル選手に
次男はパルクールの大会に出場したり
パフォーマンスしたりするようになり
現在は、アート活動もしています。
【お酒を飲んで説教する人について】
お酒の席で若い人に説教する大人がいるけれど
そういう人はだいたいその人自身が成功していない。
ー16歳ー
これは高校生ながらお仕事をちらほらいただいて
打ち上げなどのお酒の席に出る機会が
あるようになった頃のエピソードです。
のちに「説教」ではなく
「応援」をしてくれる大人に
出会うようになった頃
その大人たちはやはり
成功者が多いと言っていました(笑)
【いつも前向きな考えでいる】
悔しい思いをしても
「まあいい、まあいい」と次に向けて切り替える。
ー18歳ー
【できないと言わない】
まず「できるよ」と言う。
ー18歳ー
父親から、これ片づけてねと言われると
「はい!」と素直に返答する。
これをみた知人が、なんて素直なの!
高校生で反抗期であっても
おかしくない年頃なのに、、、
と驚かれたことがあります。
返事はとにかく素直にするのですが
すぐに片づけるかどうかは、また別の話です(笑)
でもここで「はい」と言っておけば
それ以上くどくど言われないという
保身の術でもあったのかもしれません。
それくらいでいいんじゃないんですかね
このくらいの世代の男子は。
こちらもそんなに期待しては
いなかったですし(笑)
【日頃の準備】
どんなふうに物事が運ばれようとも、受け入れられる準備をしておく。
ー18歳ー
何のために練習するか、勉強するか
すぐに動き出せるため。
全てのモチベーションは
ここかなと思ってます。
【応援してくれる人への気遣い】
応援してくれている方たちに会いにいく時は
必ず「お土産」を。
いい話
相手に有益な話
応援していて良かった!
と思われる話を持って行く。
ー18歳ー
2人ともアスリート系でしたので
ありがたいことに
サポートをしてくれる方々も
多かったです。
活動報告を含め、ご挨拶に行くことも
度々ありましたが
「手ぶらではいけない」
と思っているようでした。
【対等であること】
どんな人とも対等な思いでいる。
大企業の社長であろうが
裕福な資産家であろうが
子どもであろうが
常に対等に「人として」接する。
世にいう偉い人にヘコヘコする必要はないし
する意味がわからない。
ただ、自分の考えに
共感してくれる人か
そうじゃない人かに分かれていく。
ー18歳ー
この世代の人たちは物おじしないのも
特徴かなと感じています。
私はそれはある意味
いいことだととらえていますね。
萎縮する必要はないし、年上や先輩が
必ずしも優秀であるとは限らないし。
「お互いにリスペクトのある関係が最高!」
と、当時はよく話していました。
【ステージが上がる時】
最近自分のステージが上がった気がする。
なぜなら、それは出会う人が変わってきたから。
ー19歳ー
これは本当にそう思います!
これまで私自身も大いに実感しています!
【見られていない時こそが大事】
仕事場で見られている時に最大のパフォーマンスをすることは当たり前。
大切なのは、パフォーマンスしていない時。
移動中、自分の出番ではない時。
バックステージの廊下でどう見られるかが大事。
そこには自分は知らなくてもいろんな業界のさまざまな人がいるから。
―19歳ー
自分の立ち居振る舞いが様々なところに影響することを
きっと学んでいたのでしょう。
いかがでしたでしょうか。
こう言い放っていた10代だった彼らは
すでに30代になっています。
いつか答え合わせをしてみたら、おもしろいかなと思っております!
karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・代官山のインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし
親として学んできたことや、子育ての環境への考えを
パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を出版。
作画は画家であり絵本作家の松田奈那子さん。