日々の暮らしの中での気づきや子育てに関して綴った
自身のブログ『Good Life Tips』
なんとその中でも、ダントツに購読数が多いのが
兄弟の仲について書いた記事なのです。
それだけ兄弟仲に関心のある方が多いのでしょうね。
仲が上手くいかず悩んでいる方が多いということでしょうか?
いずれにしても、とても興味深いことだと常々感じてぃす。
私には、とっくに成人した2つ違いの二人の息子がいます。
2人はとても仲が良く
周りの人からも兄弟の仲がいいね!
とよく言われるようです。
珍しいよね?
とも言われます。
大人になって口もきかないとか
あまり話しもしない。
会うこともそんなにない。
という話も聞きますね。
確かに、小さい頃から兄弟ケンカをしているのは
あまり見たことがありません。
子供の頃、例えば2人でテレビゲームをしていて
負けず嫌いの弟が負けそうになり
兄に八つ当たりしているところとか、、、
ただ、なぜか追いかけてまわしているのは
いつも弟で兄は逃げるばかり
兄の逃げ足が速いのでなかなか追い付けず
よけいに腹が立ってくる弟
きゃっきゃっと笑いながら逃げる兄
ぷんぷんとすごい形相で追う弟
という、謎の鬼ごっこ構図が日常でした(笑)
でも取っ組み合いのケンカをしたりはなかったなぁ。
どうしたらそんなに仲良く育つんですか?
と聞かれることもありますので
あらためて考えてみました。
どういうふうに育てたかなと思い起こしてみると、、、
まず、弟に「兄ちゃん」と呼ばせたことはありません。
親も長男を「お兄ちゃん」と呼んだことがなく
今もふたりはお互い名前で呼び合ってます。
「お兄ちゃんだから」とも言わなかったし
「兄ちゃんのくせに」とも言わないようにしていました。
「兄だから」「弟だから」というくくりで話したことはないです。
それくらいです。
ただ、これは子どもたちに限らず
私自身が人を呼ぶときの名称にこだわりがあるのです。
というのも、結婚して子どもが産まれると
夫婦はお互いを
「お父さん」「お母さん」と呼ぶようになったりします。
子どもにとって、私はお母さんではありますが
夫のお母さんではありません。
その逆もですね。
このことは、結婚してから夫に
「私のことをお母さんと呼ばないでね!」
と約束してもらった記憶があります。
子どもに話しかける時に
「ママに聞いてみて」とか
「パパと公園に遊びにいったら?」
はありです。
なので、自分の親に対しても
もちろん「おじいちゃん」「おばあちゃん」
と私から呼んだことはありません。
息子たち孫から見ればそうですが
私から見れば「お父さん」「お母さん」だからです。
そういえば、私の父も孫に
おじいちゃんとは呼ばせてなかったです(笑)
「大きい父さん」と呼ばせていました。
2人ともいまだにそう呼んでいます(笑)
私の義兄は、アメリカ人ですが
お母さんのことも叔父さんのことも名前で呼んでます。
これは国によっては、当たり前のことなのかもしれません。
が、なんだか1人の人格として認め合っているような感じがあって
いいなと思いました。
そこにこだわるのは自分の育った環境が影響しているのかもしれません。
3人きょうだいの真ん中で育った私は
いつも「○○ちゃんの妹」
と呼ばれるのに抵抗があったのです。
今も「奥さん」という言葉が苦手ですし笑
ひとりの人として「認めたい」「認められたい」
という気持ちが強いのだと思います。
それが子どもであろうが大人であろうが
その人という「人格を認めたい」のですね。
その表れがこのこだわりになっています!
このことが兄弟仲の良し悪しに
関係があるのかないのか
正直わかりません。
なので、本人たちに実際お互いをどう思ってるの?
と直接聞いてみました!
答えはこうでした。
兄は弟のことを、、、
「ただ、2年早く産まれただけ。
だから、なんでもあいつよりできて当たり前。
小さい頃の話だけどね」
ほぉ、なるほど。
「早く走れるとか、ゲームで勝つとか、弟よりできて当然。
だから、あいつが負けて悔しがってるのは
かわいそうだなって思ってた。
2年早く成長してるだけのことなのにってね」
なんと大人な!!
では、弟は兄をどう見ていたのでしょう。
「小さい頃から一番身近な遊び相手。
友達と一緒に住んでるという感覚だったかな。」
ここの双方の上下間のなさの感じ方は、一致してますね。
「兄からモノを取り上げられたりとか
意地悪されることもなかったし
兄は優しかったからケンカする理由がなかった。」
突っかかっていったことはあったけど
やり返されたりしたこともなかったといいます。
「安心感があったし、年上の友達だった!」
自分のこと「弟を大事にしよう」と思う気持ちが
兄から伝わってきたともいいます。
「でも友達の兄弟関係や
他の家族の関係性を後に知って思ったのは
みんながそうじゃないってこと」
「兄に負の感情があれば
弟の自分もたぶんそうなったと思う」と。
TVゲームで遊ぶことも多かった2人。
幼稚園の頃は、星のカービー
小学生になるとスマッシュブラザーズ
当時の王道ゲームです!
「力を合わせて協力して進んでいくゲームを
好んでやっていたせいか
2人のバーチャルな協力体制が
リアルでも続いてた感覚!」
らしいです。
いつも次男と話していて思うのですが
ゲームから学んだことが驚くほど多いです。
「仲良し」はゲームでも育まれていました!
負けず嫌いな弟と優しい兄という構図は
小さい時から今も変わらない気がしていますが
大人になった今、お互いを認め合っている印象です。
歳を重ねると、いろいろとあるとは思いますが
日頃は疎遠でも、何かあった時に駆けつけたり
助け合える関係が築かれていたら
親としては安心。
ですよね!
karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。