気持ちのいい日は、家にいながら外でご飯を食べたい!
家を計画する時に出した希望のひとつがこれでした。
庭でBBQというよりは
お茶したりランチできたらいいなぁと思っていたので
リビングルームから続くテラスを2Fに作るのは必須。
物干しは日常生活の視線からは外したかったので
お洗濯物を干すスペースは3Fに。
よしよし!
と計画は進んで行ったのですが、、、
建蔽率や耐震基準などのさまざまな制約と
最低限の部屋の広さを確保することを考えると
なかなか理想のようにはいかず
なんとかできたのがこの広さ (汗)

理想の広さにはほど遠く
当初欲しかったパラソルを広げられるようなガーデン用のテーブルとチェアも
サイズが合わずに置くことができませんでした。
が、せめてもと特注!
デッキ材を天板にして、テーブルとベンチを使ってもらいました。
そしてヴィンテージのガーデンチェア。

もう18年も経ちますが、いい感じです。
こうしてなんとか作ってもらったテラス。
実際に生活してみてどうだったのかといいますと
お茶したり、ランチしたりというイメージとは遠く
焼き肉やお好み焼きなど
みんなでテーブルを囲んで楽しむ鉄板料理系の日には
大活躍!
重宝しています。
が、なにしろ狭いため、いつもぎゅうぎゅう詰めですが(笑)
そもそもなぜ、私がこんなにテラスにこだわったのか。
それは、ロサンゼルスに住む姉の家での滞在経験によるところの影響が大きいのだと思います。
結婚してからまもなく母が亡くなったこともあって
私にとっては姉の家は実家のような拠り所であり
子どもが生まれてからも
夏は毎年のように里帰り的にロサンゼルスの家に滞在させてもらってました。
ロサンゼルスはご存知のように、湿度が低く雨も少ないてす。
夏でも夕方になると涼しく、お友達が集まって
気持ちのいい野外で
カクテルパーティーやBBQを日常的に楽しんでいます。

そんな記憶から、気分だけでも自宅に取り入れたいとなったわけです。
しかしながら、ここは日本。
外でご飯が食べられる時期は一年を通してあまり長くはありません。
雨もよく降りますしね。

夏は暑くて外に出る気にならず、冬は寒くて、、、
やっぱり暖かいお家がいい。

なんてことになっているのが現実です。
家族の中でテラスを一番有効的使っているのは、長男でしょうか。
パソコンを開いてるのを見かけますね。
ひとりになれるので、仕事に集中できるのかもしれません。
個室がわりですかね、外だけど (笑)

このように最初にイメージしているテラスとは、かなり違ったのですが
たまにお茶することもあります。

気分転換にはなっています。
このテラス愛が強すぎて、去年、目黒から代官山へ会社と店舗を移転したのですが、テラスあります!

ここがあることで、いま私のテラス欲求はかなり満たされてはいますが
住まいへの思いは、まだまだ続いているのであります!


karf ディレクター

島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。