人は何か問題が起こるとその原因を知りたがります。
なぜ?どうしてそうなった?
誰のせいで?
誰が責任を取る取らないの話も
もちろんあるかもしれませんが
感情的に攻めたてるだけでは
解決にはなりませんよね。
原因を知ることは対策を考える上でとても大切です。
それを改め、次からはそうならないようにしようね
となります。
そのためには何をしなくてはならないか。
解決策は、できるだけ「平常心」で模索したいものです。
この「誰のせいでこうなったの?」を
良いことが起こった時に当てはめてやってみたらどうでしょうか。
いいことが起きた時にこそ、それは誰のおかげでそうなったのか。
今度は「感情的」になって感謝するのはどうでしょう。
なんで?どうしてそうなったの?
誰のせいでそうなった?
あの人が最初にこう言ったから、この人がこう動いて
その人があの人に繋いでくれたからこうなったんだね。
そう考えると、それに関わった人たちに
ありがとうと感謝の気持ちがあふれてきますね。
もうそれぞれの人の存在自体が有難い!と思えてきます。
幸福感に満たされて気持ちも安定します。
そんな話を聞かされた人も本当に良かったねって
穏やかな気持ちになりますよね。
子どもたちがまだ同居している頃、我が家のルールとして、
いい話はすぐに家族で共有する!というのがありました。
帰ったら話そう、ではなく
すぐメールか電話をすることになっていました。
気持ちが沈んでいる時などに、子どもたちからいい知らせが入ると
わー良かったね!嬉しい!と
気持ちにあたたかい陽がさしたような気分になります。
こんなグッドニュースの「おかげ」効果が欲しくて
ルール化してました(笑)
ワンちゃん猫ちゃんの仕草や赤ちゃんの可愛い顔にほっこりする。
それと同じ効果ですね。
目にしたこと耳にしたこと
一瞬で人はいい気分になったり嫌な気分になったり、、、しますよね。
その効果をとにかく良い方向に使いたかったわけです。
自然災害やパンデミックなど
当たり前が当たり前じゃなかったことを知った私たちは
その当たり前がどう支えられていたか、どんな環境
どんな人たちのおかげでそうあったのかを知らされました。
そうしたら、当たり前を支えてくれている
地球環境や人やものたちを大切にしなければという思いが自然に湧いてきます。
私たちは、喉元過ぎれば、、、ですぐに忘れてしまいがちですが
あらためて痛感する「おかげ」に感謝を忘れずに
そして、自分が「おかげ」になれるようにも考えながら歩んでいきたいです。
karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。