これまで、お家の中を巡るように
『玄関』
『階段』
『壁』
『ダイニングルーム』
『リビングルーム』
といったルームツアー型でブログを書いてきましたが
もう6回目になり今回はバスルームについてです、島田幾子です。
バスルーム、ここはもちろん身体を清潔にするところ。
お風呂にはいり
もしくはシャワーを浴びて
一日の疲れを癒し
もしくは朝出かける前にシャキッとするために
顔を洗う
手を洗う
歯を磨く
お化粧をする
ヘアスタイリングをする
などなど、清潔を保ち、身体だけではなく気持ちもリセットするところ。
我が家では出かける前に
家族全員がほぼここで身支度を整える場所となっています。
子どもたちとまだ同居している頃、お年頃の息子2人
今どき男子のこだわりコスメの物量はかなりのもの。
なんとか家族分のコスメ&ヘアケア&ボディケア系モノとタオル類は
全てここバスルーム内にギュウ〜っと納めておりました。
思えば17年前に家を建てることになった時
限られた土地で間取りを考え、キッチンやトイレの場所など
必要なものも最小限に追い込んで行ったにもかかわらず
バスルームのスペースが思いのほか狭くなってしまったことを思い出します。
苦肉の策として壁面を収納キャビネットにして、全面鏡に。
実際、広さは変わらないはずなのに
鏡を取り付けると狭さを克服
それほど圧迫感のないバスルームに仕上がりました。
洗濯機も乾燥機も扉で隠してスッキリ!
そう、そうです!
この心身のリセットとスッキリ!が必要な私たち。
忙しくて目の前のことばかり気になり
スマホやPCで手元ばかりを見てしまう昨今。
私たちはとても視野が狭くなりがちです。
そこで、視野を遠くへ
想いを遠くへはせていける装置として
とても大きな効果をもたらしてくれているのが
この天窓です。
天窓を作りたいというのは、実は主人の意向が強くあったのです。
仕事でヴィンテージ家具を買い付けに行った時
北欧のディーラーの家に招かれたことがあったそうで
彼の当時住んでいた古いアパートの最上階に天窓があって
開けるとなんと美しい夕暮れのコペンハーゲンが見下ろせたそうなのです。
この素晴らしい体験、気持ち良さを我が家にも!
とバスルームの天窓は主人の熱い想いを背負って、ここに設置されました。
天窓さん、ハードル高くないですか?
ここ東京の住宅街ですし、、、ね、、、
しかしその主人のエピソードをから
夏が短い北欧ならではの貴重な光をとりこむ
知恵というか習慣というか、文化であり
デンマークでは天窓はとてもポピュラーなのだと感じました。
デンマークのVELUX(ベルックス)というブランドが日本でも人気のようですね。
ルーフウィンドウとしてデンマークの小学校に設置したのが始まりだそうです。
自然光のはいる快適な環境を、まず子どもたちのために!
というところも素敵ですね。
そんな期待値高く取り付けられた我が家の天窓。
コペンハーゲンでの風景とは違いますが
ふと見上げると、飛行機や鳥が飛んでいたり
毎日いろいろな形の雲が流れていたり
窓枠のフレームに切り取られた
その時々の空の青さや四季折々の雲の様子
しっかりと眺めることができています。
主人の「天窓(トップライト)いいなー」
の気持ちの良さを私たち家族も体感している毎日です。
見上げるたびに意識が天高く上がっていきます。
気持ちがふっと軽くなり、リセットされる瞬間です。
天窓に感謝!
karf ディレクター
島田幾子 Ikuko Shimada
東京・目黒から代官山に移転したばかりのインテリアショップ「karf」で店舗全体の企画を担当。
長年インテリアに携わってきた立場に加え、生活者目線の住まいと暮らし、親として学んできたことや
子育ての環境への考えを、パーソナルサイト「Good Life Tips」で発信。
その人気記事から2023年、絵本『家具ものがたり』を絵本作家の松田奈那子さんとの共著で出版。